金沢大学 ダイバーシティ推進機構 Kanazawa University Institute for Promotion of Diversity and Inclusion

 

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Activities

「ふむふむフェムテック」プロジェクト始動 オープニング・イベントを開催しました。

10月16日,17日の両日にわたり,角間キャンパスにてダイバーシティ推進機構の企画による「ふむふむフェムテック」プロジェクトのオープニングイベントを開催しました。

本プロジェクトは,金沢大学が代表団体として国立大学で初めて採択された,経済産業省令和5年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」による,「『思考するトイレ空間』としてのフェムテック情報ステーションの構築-大学で働く教職員と社会人予備軍である学生に向けたヘルスリテラシー向上プログラムとフェムテック研究推進プロジェクト」で,1016日に始動しました。

16日には,レセプションが行われ,学長および機構長の挨拶のあと,参加者全員で,自然科学本館1階の,月経や更年期等に関する統計データがデザインされたトイレ空間「思考するトイレ」を見学しました。

「思考するトイレ」は,女性の健康課題を,男性も含め皆で考えることを目的に,角間キャンパス内の4つの建物内の女性トイレ,男性トイレ,多目的トイレの計10か所に,各建物別にテーマを決め,設置しています。

17日には,企業と学生をつなぐ「雑談のチカラ フェムテック篇」を実施し,本学学生や教職員など約20名が参加しました。情報経営イノベーション専門職大学の学生起業家・京田祐里奈さんから,女性の生きづらさを軽減することの大切さや,学生としての起業に至った経緯などについて講演が行われました。参加した学生らは興味深く聞き入り,活発に意見交換が行われました。

このほか,2日間をとおして,フェムテックアイテム展示会やミニライブラリーも企画され,話は聞いたことがあるけれど実際に手に取ったことがない商品などに立ち寄った方々は見入っていました。

23日には,「雑談のチカラ フェムテック篇」花王&味の素「なぜ、いま、フェムテック? ~痩せたい健康で自分らしいわたしへ~」を開催し,学生及び教職員約30名が参加しました。花王株式会社(金沢大学OBも参加)と味の素株式会社のフェムテックに関わるプロジェクトチームの方々から,今、日本を代表する企業がどんなことに挑戦しているのかについての紹介が行われ,各グループでの意見交換のあと, それぞれの話題を共有し深めることができました。花王と味の素の連携は今後も継続していきます。

今後,本プロジェクトで,学内外の研究者によるセミナーや学生と協働で行う研究プロジェクトなどを企画予定です。

※フェムテックについてはコチラ

 

「思考するトイレ」サイン前での記念撮影

(右:和田学長、左:山岸ダイバーシティ推進機構長)

 

「思考するトイレ」内には、月経、更年期、性感染症、不妊、緊急避妊薬、包括的性教育、AYA世代のがんの7つのテーマについてインフォグラフィックを掲示しています。

フェムテックアイテム展示会の様子

情報経営イノベーション専門職大学の学生起業家・京田祐里奈さんとの「雑談のチカラ」の様子